ブックタイトル連合宮城 2011.3.11 東日本大震災 災害救護ボランティア 受入の軌跡

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概要

連合宮城 2011.3.11 東日本大震災 災害救護ボランティア 受入の軌跡

第6節美里BCを拠点に石巻地域へ石巻地域でのボランティア活動は、当初は仙台BCを拠点とするチームが石巻地域までをエリアとして活動しました。第6クルー(5月18日~2 5日)から、遠田地区労働会館を拠点とした美里BCの活動に変わり、石巻地協の対応も本格化しました。当初、仙台BCが拠点とされたのは、石巻地域の被害が大きく石巻地域にBCを設営する行動が取れなかったことが大きな理由でした。しかし仙台~石巻間では道路事情が劣悪で、仙台BCからは2時間半~3時間もかかることから、石巻市に近い場所でという要望は強くなりました。石巻市との間の道路状態がよかった大崎地区に拠点を見つけることが図られ、40分程度で石巻に行ける場所に美里BCが設営されたのです。なお、美里BCの整備に関しては、初期段階では大崎地域を管轄する大崎地協・後藤事務局長が、対策本部の総合調整チームサブリーダーとしての役目も担って先導しました。例えば、コンクリートの床にウレタンシートを張るなどして宿泊できる施設に整えました。朝食・昼食は、会館を利用していた国労事務局長のご家族が営業していた弁当屋(HottoMotto)に依頼。夜食に一杯といった人には、オードブルなども用意できる状態でした。お風呂も確保しました。そして、後藤事務局長が仙台BCでの現地活動が多くなってきてからは、大崎地協・及川副議長と役員が美里BCの運営を引き継いで石巻地協に協力し、入団式、解団式に参加したりするようになっていきました。石巻地域での活動内容は主として、<1.家屋・敷地内に流れ着いた漂流物撤去、2.建物内外に残留しているヘドロの撤去、3.側溝のヘドロ除去、4.大型家具搬出、解体、5.その他、家主に要請され実施が可能な内容>と計画されました。瓦礫撤去、泥出しなどの写真が残っています。それらの活動内容は、連合宮城の「連合災害ボランティア対策本部」現地対策班の一員として美里BCでの活動に対応した石巻地協・加藤事務局長の、「連合ボランティア活動報告」([仙台]4月3日~5月17日、[美里]5月18日~8月5日)に記録されています。また、初期の大崎地協の活躍ぶりは大崎タイムスで紹介されたりしています。美里BC遠田労働会館を借用■美里BCの概要(2011年6月28日現在)遠田地区労働会館(1階建)場所〒987-0002宮城県遠田郡美里町藤ケ崎町170*電話未通のため、担当の事務局員が携帯で対応部屋の状況1階会議所収容人数29人(大広間に27人、小会議室に2人)男女区分無(小会議室入口はふすまで施錠不可能)布団の状況有(毛布有:1人2枚、枕無、敷き布団、寝袋)お風呂トイレ洗濯大崎市の加護坊温泉「さくらの湯」を利用(帰路)休業日は涌谷町の「天平の湯」を利用*連合で一括精算のため個人負担なし有(男性用小2、男性用個室1、女性用個室2)徒歩2分の公園内に公衆トイレありコインランドリーまで徒歩5分電気○ライフライン水道○通信状況ガス○電話×携帯:au○、ドコモ○、ソフトバンク○冷暖房状況必要に応じ、大型扇風機(5台)で対応朝食・昼食は弁当を準備飲食の状況夕食は各自調達(近隣で購入・外食等)*徒歩5~10分圏内にコンビニ、大型スーパー、ドラッグストア有現地交通貸し切りバス貸し切りバス仙台行交通(移動時間は最大7時間。約90分ごとに休憩)88東日本大震災復興の活動記録