ブックタイトル連合宮城 2011.3.11 東日本大震災 災害救護ボランティア 受入の軌跡

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概要

連合宮城 2011.3.11 東日本大震災 災害救護ボランティア 受入の軌跡

[はじめに]本書発行の目的発行にあたって日本労働組合総連合会宮城県連合会会長小出裕一全国の連合に結集する仲間のみなさまには「あの日」以降、ボランティア活動から被災地での会議・視察、物産品の購入など、被災地とのつながりを続けていただいていることに感謝申し上げます。この冊子は、被災地の地方連合会が、悩み、挫折し、翻弄される様子をありのままに記録したものです。ですので、連合宮城役員としての使命感や立派な総括はありません。ただ当時の役員たちそれぞれが体験した苦労の中に、何か教訓らしきものを持っていることを(飲み会の雑談の中で)強く感じ、記憶がなくなる前にもったいないから記録しようということがきっかけで作成しました。被災直後、現場で働く連合組合員の多くは、直ちにそれぞれの事業継続のため活動を開始しました。揺れや津波でインフラが破壊された上に、輸送路の遮断で燃料や物資が不足し困難を極める状況でした。また被災した地方自治体では不十分なマニュアルと、圧倒的に不足する人員の中で、災害対策の業務が始まりました。これにより、春季生活闘争さなかでありましたが、あらゆる労働組合の活動は一旦停止状態となり、連合宮城も、会長が東京で足止めになり機能停止状態となりました。あまりにも規模の大きな災害の前に、そして専従者も含めて出身組織の事業継続に関わらざるを得ないという混乱の中で、連合からのボランティア受入の提起は、2東日本大震災復興の活動記録