ブックタイトル連合宮城 2011.3.11 東日本大震災 災害救護ボランティア 受入の軌跡

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概要

連合宮城 2011.3.11 東日本大震災 災害救護ボランティア 受入の軌跡

第8節浴衣プロジェクトの実施連合宮城では、ボランティア活動の合間に番外的に実施したこととして、「被災地へ浴衣を贈ろうプロジェクト」があります。7月末、東京のUIゼンセン同盟に所属している専門店ユニオン連合会の会長から、UIゼンセン同盟所属の大崎地協・後藤事務局長へと電話がありました。きもののやまと労働組合の委員長もしていた人で、呉服関連労働組合連絡会として自治体に浴衣を贈りたいとのこと。石巻・仙台市の観光担当部門に相談してみたら、「大いにやりたいですね」との好意的な返事。しかし、その数が何千着にもなり、その上、帯や小物や下駄の組合せも考える必要があるということが分かってきて、「無理だ」と断られた。その浴衣の行き場がなくなって困っているので、手伝ってもらえないかという話です。山崎会長に伝えたところ、連合にも相談し、連合宮城で各地のVCなどに相談してニーズを引き出して対応することに決定。「被災地に浴衣を贈ろうプロジェクト」という形になりました。看板もつくり、その都度、会場に持参しました。贈られてきた浴衣は初めての人でも着やすい簡易タイプのものでしたが、連合宮城事務所前の廊下いっぱいに積み重なりました。ボランティアの中にスーパーや百貨店などで着物を扱ったことのある方を探し、ツルハシやスコップを持つ手を休めて浴衣の仕分けをしてもらいたいと依頼。10人くらいに手伝ってもらってセットしました。まずは石巻市の幼稚園、保育所、小学校、仮設住宅などに配りました。石巻市では8月初めに、被災からの復旧・復興を願って川開きが行われたので、そこに着て行けるよう、U Iゼンセン同盟やまと労働組合・三松労働組合、JSD全ユニー労働組合さが美支部から多くの人を派遣してもらい着付けを手伝ってもらいました。多くの浴衣姿で川開きを見に行くという、うれしい結果となりました。仙台市周辺では、被災した荒浜小学校(避難場所:東宮城野小学校)、東六郷中学校(避難場所:六郷中学校)へ子どもたち全員の分と、父兄の方々の分も用意して配りました。若林区六郷地区では、デンコードーユニオンの委員長が東六郷小学校でPTAの役員をしていたことがあったことから、8月5日(仙台七夕前夜祭)花火大会で着てもらようPTAにかけ合ってくれました。浴衣は100着を超浴衣を贈呈先ごとに仕分けもボランティア団が作業として対応した浴衣を被災地へ。街宣車満杯に積み込んで運んだ浴衣をもらって喜ぶ子どもたちと記念写真(後方:園長先生、山崎会長、UIゼンセン同盟三松労働組合橘委員長)102東日本大震災復興の活動記録